思考/考えごと

ベトナム8年で見えた一つの使命——「ナレッジの逆輸入」

ベトナム8年で見えた一つの使命——「ナレッジの逆輸入」

ベトナムでの8年間。
現地での仕事や暮らしを通じて、文化、言語、マーケット、マネジメント、そして国際ビジネスの多くを実地で学ぶ機会に恵まれました。日本では得がたい経験に数多く触れた時間でもありました。

この経験を通じて強く感じたのは、日本と海外の間には、まだまだ橋渡しされていない“知見”が多く残されているということです。
現地では複数のメディア立ち上げにも携わり、現地社会の中で活動するなかで、現地と日本をつなぐ発信の重要性も痛感しました。

ありがたいことに、日越をつなぐ取り組みのひとつとして「U40特別インタビュー」にも選出いただきましたが、これは決して個人の実績ではなく、ベトナムに根を張って暮らしたからこそ得られた周囲との関係性の結果だったと感じています。

ベトナムのナレッジを、これから日本へ

こうして培った現地のナレッジや経験は、今後、日本のビジネスや教育、人材育成の現場においても何かしらのかたちで活かせるのではないか——
そんな思いが、帰国後の活動の軸になっています。

現在は、駐在経験を活かしたビジネス支援や、メディアを通じた発信を行っています。
その媒体として選んでいるのが、YouTubeです。
「生活者のリアルな目線」で、アジアと日本の間にある情報のギャップを少しでも埋められるような発信を目指しています。

国内への価値循環を意識した起業

法務局への登記書類の提出が完了

この活動を日本法人として運営しているのは、利益や雇用といった価値が日本国内にしっかりと循環するようにという意図からです。

ベトナムに長くいたからこそ、現地で起業する選択肢ももちろんありました。しかし、あえて「帰国後に日本でゼロから起業する」道を選んだのは、自身が得た経験や知見を日本社会にしっかりと還元したいという想いがあったからです。

まだ大きなことはできなくとも、小さくても確かな価値を届けられる存在でありたい。
それが結果的に、ほんのわずかでも日本の経済や地域の活性化、そして次の世代へのヒントにつながれば本望と考えています。

また、ベトナムでの経験を通じて得た恩恵に感謝し、ベトナムと日本をつなぐ活動も今後も大切に続けていきたいと考えています。両国の交流を深めることで、より豊かな関係性を築いていくことが私のもう一つの使命だと感じています。

こうした理念をベースにした起業でした。そして、それが社名「リッチメーカー(両国の豊かさをつくる)」の由来にもなっています。

さいごに

「ナレッジの逆輸入」とは、かつて海外から学びに出た日本人が、自らの経験を携えて日本に戻ってきたように、いま再び“実践知”を国内へ還元していく試みです。

自分の経験が、どこかで誰かの一歩を後押しできれば——
そんな気持ちで、これからも発信と対話を続けていきたいと思っています。

関連記事はこちら
  • この記事を書いた人

人生ゆたか

株式会社リッチメーカー代表取締役。元アマボクサー→営業会社→世界一周'13〜14→ウェブ業界10年'14〜24(内8年ベトナムハノイ駐在'16〜24、ベトナム現地法人設立&元代表、ITオフショア経営、ビル運営、フリーペーパー創刊、オウンドメディア運営等)→ 世界二周目'24→ 株式会社リッチメーカー創業。旅した国/57カ国

▶ 会社サイトはこちら

▶ noteはこちら

-思考/考えごと
-, , , , , , ,