目次
はじめに

「旅行ブログや観光メディアって、たくさん旅していないと作れない」と思っていませんか?
実は―たった数日の旅行でも、しっかりとした観光系サイトを作ることは可能です。
今回は、2018年に私がハワイ旅行(3泊5日)で実践した観光サイト制作の実例をご紹介します。
3泊5日のハワイ旅行を、ひたすら“素材化”する



「3泊5日のハワイ滞在で、どこまで“ネタ”を持ち帰れるか?」
2018年、当時勤めていた会社の先輩社員の結婚式に出席するため、私はハワイへ行くことになりました。
あくまでプライベートな目的でしたが、社内の関係性もあって、上司から「もし現地で取材・サイト化するなら、一部を経費申請してもいい」と提案をもらいました。そんな“社内的なご縁”をきっかけに、私はこの短期滞在を、ひとつの素材化プロジェクトとして動かすことにしたのです。
現地では観光というよりも、「いかに素材を持ち帰るか」に全力を注いだ、観光メディア立ち上げプロジェクトが始動しました。
限られた滞在時間の中で現地を取材し、帰国後にサイトを制作するというイメージです。
滞在中は観光+αの視点で写真を撮りまくり、「使えるカット」「補足説明できそうなシーン」「現地感の伝わる風景」など、ひたすら歩きながら撮影。
現地での行動指針は以下の通り。すべては「あとで記事にできるか?」を軸に設計しました。
とにかく、「あとで記事にできるか?」を常に意識しながら歩き回るスタイルでした。
こんな感じで滞在中はひたすら撮影に明け暮れました。
帰国後(当時はベトナム在住でした)、その素材を元に、1つの観光メディアサイトを制作しました。
観光地の紹介ページは、写真を多めにして見ごたえを強化。
一方で、飲食店などは1枚からでも記事化し、「ネタの厚み」よりも「数で勝負」するスタンスでした。
制作の流れ:デザインは最小限、あとは“ひたすら地道に”

サイト制作にあたって、デザインには最低限だけ時間をかけるスタイルにしました。
- トップページだけは、デザイナーに依頼して整備
- それ以外の下層ページはすべて自分で制作
- 写真1枚+説明+補足情報というシンプルな構成の記事を量産
- 観光地系の記事だけは、写真をふんだんに使い、見ごたえを意識
このスタイルなら、旅行後に1ページずつ淡々と書いていくだけで、しっかりと「現地の観光情報メディア」になっていきました。
完成度より“続けられること”。
旅の記録を資産に変えるには、このくらいの力加減がちょうど良いと感じています。
結果:ニッチワードで上位表示。事業者から連絡も

「ハワイ 観光」や「オアフ島 おすすめ」などのビッグワードではさすがに上位表示は難しかったものの、施設名・エリア特化・体験系の複合ワードでは、いくつか検索上位を獲得することができました。
実際に、記事で紹介した観光事業者の方から「写真の差し替えをお願いできますか?」といった修正依頼の連絡も。
つまり、ちゃんと読まれている・見られているという実感を得ることができたんです。
ちなみに、最終的にはこの旅行を元に50記事以上を作成。
記事数が多かったことで、サイト全体の専門性や信頼性も上がり、SEO評価にもつながったと感じています。
このときの経験は、自分の中でも大きな自信になりました。
ブログサイトって気合い入れてやれば3泊の旅行でもつくれてしまうんだという事実に気づいたんです。
「たった3泊の旅行でも、しっかり気合いを入れて取り組めば、観光ブログはつくれる」
結論:「数日の旅行」でも「写真1枚」でも記事は作れる

今回、私が一番伝えたかったのはこの2点です。
- わずか3泊5日の旅行でも、観光サイトは作れるということ
- たった1枚の写真からでも、記事は作れるということ
ポイントは、「観光を楽しむ視点」ではなく、“素材を集める視点”で旅をすること。
もちろん、旅行を楽しむ余裕は減りますが、「仕事としてコンテンツ化する」と割り切ってしまえば、
1回の短期旅行から何十本もの記事ネタが生まれるんです。
「旅行が終わったあとも、サイトづくりが続いていく」
そんな感覚を、ぜひ一度体験してみてください。
おわりに

旅行をただの思い出にせず、「資産」に変える。
それが、発信者として旅を楽しむためのひとつの方法です。
旅を「資産」に変えることで、発信者としての楽しさややりがいは大きく広がります。
これは、旅の記録を超えて、
「未来につながる何か」を生み出す一つの方法でもあるのです。

「次の旅は記事にしてみようかな?」と思っていただけたなら、嬉しいです。